<理念>


 

「精神障害とは、何が障害されているのでしょうか?」

 

私たちは、精神障害とは、様々な理由により本人と社会との「つながり」が障害されている状態と考えています。
このような「つながり」の障害は病気を治療するだけでは取り戻すことは困難です。
医療の必要性を否定するつもりはありませんが、必要なのは社会と「出会い・つながるチャンス」です。

私たちは、精神障害をもつ方の多様な社会との「つながり」を全力で応援する団体です。

 

私たちは、現在の精神医療のあり方に疑問を感じている元精神医療従事者や当事者を中心とした集まりです。

 我が国の精神医療は、全国に約390万人の患者さんがおり、その内約32万人が入院治療を受けています。ここで問題なのは、日本は世界的にも珍しい長期入院大国(平均在院日数が約300日、先進諸国は平均18日です。)だということです。

 また、入院患者さんの内、7万2千人が社会的入院といわれており、入院治療が終了し、地域で生活出来る状態にも関わらず、入院を余儀なくされている現状です。

 

 長期入院は、医療経済的な問題だけではなく、人道的にも患者さんと社会との「つながり」を奪ってしまい社会復帰を困難にさせているのではないでしょうか。

 

 10年、20年と入院したい人がいるでしょうか?
 長期入院を送って自分の人生に希望を持ち続けられる方いますか?

 

  この問題は、医療問題としてだけでは解決は困難です。一人でも多くの方に、このように社会との「つながり」を失っている人が存在することを知っていただければ幸いです。
 
 そこで、私たちは精神障がいをもつ方が、ボランティア、仲間、支援者、仕事、一人暮らし・・・・など 個人の希望に応じた社会との「つながり」を応援したいと考えています。

 

 様々な人や場所と「出会い・つながるチャンス」をご提供します。

 

しかし、  「出会い・つながる」ことがまだ不安だという方
     「つながり」を通して新しい自分の課題を発見した方
     より良く「つながる」為に自分の課題を克服したい方

                       には、必要に応じて専門的な個別のプログラムを提供します。

 

「出会い」から全ては始まり、「つながり」が人生を社会を変えていくと信じています。

一人でも多くの精神障害をもつ方が、地域で、生き生きとその人らしく社会生活を送ってもらうことが、お互いの理解を深めるための近道です。

 

多様な生き方や価値観を受け入れられる豊かな社会の実現(下図参照)を目指します。

 

 

                                                2013年1月   一般社団法人 しん 

  

 


<私たちが目指すこと>

 

 私たちは、一人でも多くの精神障害をもつ方が、「地域で様々な役割を持ってもらうこと」を理念としています。

「社会」を「舞台」に例えるならば、人は様々な役を演じて社会という舞台に上がっていきます。

今のあたなはどんな役を演じているのでしょうか?

 

   親の役、支援者の役、患者の役、恋人の役、子どもの役、学生の役、住民の役、労働者の役・・・・など

多くの人は沢山の役を社会という舞台で演じているはずです。

 

 私たちは、精神障害をもつ方にも、多くの人と同じように社会という舞台で様々な役を演じてもらいたいと願っています。「患者として役」以外にも、できる役はきっとあります。どんな役を演じるかは、勿論ご本人が決めることですが、

必要であれば一緒に考えます。私たちは、ご本人が希望する様々な役を社会で演じてもらえるように応援していきます。

  

 

仲間との出会い、仕事、一人暮らし・・・・どのような人や場所と「つながる」のかを決めるのはあなたです。

でも、もし自分だけで人や社会とつながることが不安であれば

 

個々の希望に応じて看護師・臨床心理士・精神保健福祉士・産業カウンセラー・ピアスタッフなど

多彩なスタッフが、あなたの「つながる」を応援します。

 

精神・発達障害がある方やその家族の方の福祉サービス等についての相談や情報提供、社会との交流の促進を図るなど、

障害を持つ方に対して地域での自立を目的とした生活支援を行います。

ご質問、ご要望などがありましたらお気軽にご連絡ください。

 

 

 

                   一般社団法人 しん 

                                  地域活動支援センターとびら (052-528-5977

                      地域自立支援センターみち   052-532-1144

                                    コミュニティカフェかかぽ  (052-502-0711

 


<参考>

 

右の図は、現在の精神障がいをもつ方と社会との

関係性について田村太郎氏のダイバーシティ論的

に私たちが俯瞰した図です。

 

「田村太郎(2007)多様性に対する社会の対応」

 

田村氏のダイバーシティ論に従うならば、

 

私たちは

  排斥(≒社会から精神障害者を排除する)でもなく

  同化(≒精神障害者を健常者に近づけようとする)でもなく

  棲み分け(≒生活・活動の場をわける)でもない

 

ともに「変化」し「受け入れ」ていく、「共生」を目指していきます。